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めざすもの

きょうされんのめざすもの

 「きょうされん」は、その前身を共同作業所全国連絡会(略称・共作連)として1977年8月6日に結成されました。結成の目的は、国に対する全国規模での要求運動を展開していくことであり、各地の共同作業所づくり運動の経験を深め合うことにありました。無認可の共同作業所による連絡会組織としての出発でしたが、現在では働く場に加えて活動の場や生活の場、生活支援センターなど、成人期障害者の地域生活を支えていくための多様な社会資源による事業体組織として、また、運動体として新たな発展を遂げつつあります。
 わたしたちの地域を舞台とした労働と生活の営みは成人期障害者の発達と健康の保障を現実のものとし、また絶え間ない要求運動は、関連する法制度の拡充においてもかけがえのない成果を築いてきました。しかし、一人ひとりが働くことの喜びと生活のゆたかさを真に実感し、ノーマライゼーション社会の実現という視点からするならば、わたしたちの実践とそれを支える条件はまだまだ不完全な状況にあります。
 わたしたちは、あらゆる障害に対して、また障害の重い人びとを絶えず念頭におき、共作連結成時の志を礎として、次の諸点を不断にめざし実践、経営、運動を発展させていきます。

  1. わたしたちは、障害のある人びとが労働を通じて社会に参加し、また、地域でのゆたかな暮らしを築く権利の保障をめざします。
  2. わたしたちは、障害のある人びとと関係者一人ひとりが大切にされる事業体として民主的な経営をめざします。
  3. わたしたちは、地域における共同の事業や運動をすすめ、障害のある人びとが生きがいと誇りをもてる社会をめざします。
  4. わたしたちは、障害のある人びとの夢ある明日をめざし、科学と創造の視点を大切にしながら団結して前進します。

きょうされん・新たな結集軸

「あたりまえに働き えらべるくらしを~障害者権利条約を地域のすみずみに~」

①あたりまえに働くこと

 障害者権利条約では、障害のある人たちが他の人たちと同じように働く権利を認めています。社会全体で障害のある人がいることをあたりまえとして、利用しやすい条件・環境を整え、職業が自由に選択できることも書かれています。障害のある人たちが、人や物の支えをつかいながらも、自分で職業を選び、生活ができる収入をえられる「あたりまえの働き方」を実現させていくことをめざしていきます。

②えらべるくらしができること

 障害者権利条約では、障害のある人たちが他の人たちと同じように地域で生活する権利を認めています。住むところや、誰と生活をするかも選ぶことができ、望まないのに施設・病院でのくらしを強いられないことも書かれています。現状では、地域に、障害のある人が利用できる社会資源(場所・物・支援の方法)がまだまだ不足しており、それを充実させていくことが必要です。そして、障害のある人たちが、地域の中で自分が大人として自由に「えらべるくらし」を実現させていくこと、他の人たちと同じような生活とそのための所得が保障されることをめざしていきます。

③障害者権利条約を地域のすみずみに

 障害者権利条約の考え方を、まずはわたしたちがしっかり学びあって、たくさんの人たちに伝え知ってもらいましょう。地域のすみずみにひろげることで、社会を変えるきっかけとなり、わたしたちが思い描く未来をつくっていく足掛かりとなるはずです。

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